今回は、少し志向を変えて
何気なく食べている小麦粉の歴史をご紹介します。
小麦粉の歴史は非常に古く、
多くの古代遺跡から麦の穂や粒が発見されており
今から1万年以上も前から食べていました。
原始時代の人類は、小麦を平らな石の上で
叩いたり・つぶしたり・すって粉にしていました。
当時は、この粉を水で練って、石の上で焼き食べていました。
その後、石の臼を手で回転させて製粉する方法が行われました。
ローマ時代には、製粉を職業とする者があらわれ、
奴隷や家畜が動力として使われました。
その後、ギリシャ人によって発明された水平式の水車に続いて
ローマで水車製粉があらわれ、イギリスやオランダでは
風車製粉が発達しました。
小麦粉を一回で粉にする方法が17世紀のはじめ頃まで続きました。
その後は、フランスで始まった段階式製粉という
一度石臼でひいた粉をふるいにかけ、荒い部分を分けて
再度ふるいにかける方式に変わっていきます。
1748年にイギリスで蒸気機関を利用した大規模な
製粉工場が作られ、動力源が大きく変化しました。
19世紀に入ると現在の製粉工場で使われている
ローラーミルが開発され製粉工場は大きく変わりました。
小麦粉にも長い歴史の中でたくさんの変化がありました。
私達もお客様のニーズに合わせ変化し、適切な情報提供をしていきます。
参考:(財)製粉振興会「小麦粉ハンドブック」